パパラッチ (2004)

文字数 590文字

【自衛するは我にあり】 2007/2/8



ここのところスクリーンでお目にかかれないメル・ギブソン製作(監督でもない)の作品。
売り言葉も「メル・ギブソンのパパラッチ」・・・。
そこまでいわれればお付き合いするのがシネマファンというものでしょう。

本作品は悪質なパパラッチに襲われ家族にまで被害を受けた映画スターの復讐物語。
その復讐が結構せこい小細工満載、おまけに主人公も簡単に切れる性格・・という、とてもスマートとは思えないおかしなストーリーになっていて、却ってリアルに思えてしまう。

こんな変なストーリーをプロデュースしたメル・ギブソンだけど、ワンカットサプライズ出演しているので許してあげちゃおう(簡単に見つけられます)。

後半はこの怪しいヒーローと彼を追求する刑事とのサブストーリーに収束していくんだけど、この流れが「刑事コロンボ」パクリで実に面白い。でもコロンボさんとは違って本シネマの刑事さんは感情優先、使命感も薄い。
アメリカ市民生活の脆弱さを象徴していて現代風だ。

やっぱりアメリカでは法律は信頼するに足るものではなく、社会の基本でもないようだ。
本作に至っては正義は個人にありと言う乱暴なラストだ。
自分で身を守らなければ生きていけない彼らの歴史は決して決して過去のウェスタンだけのお話ではないんだ。

まぁシネマの話って言えばそれまでだけど、日本でもこれからは自衛の意識が必要だろうね。
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