デューン 砂の惑星 PART2 (2024) 

文字数 780文字

【シャラメの成長とともに 】2024/3/15


デューン砂の惑星(2021)」の続編Part2、前作を引き継いで華麗なるも怪しい砂世界で展開されるスペースオペラ、スターウォーズシリーズに重なるものが多数感じられたのも、スターウォーズが本シネマ原作を参考にしているというのが正解のようが、まぁどちらでもいいくらいスターウォーズとは一味違ったソフィストケイトされた仕上がりが好ましかった。
それもすべてティモシー・シャラメ存在に拠るものだろう。

美少年で売り出したシャラメも28歳になり、前作より一層男の魅力を際立たせる役作りになっている。
世俗に汚れることない無垢な公爵家の跡取り、一族を抹殺され落ち延びた砂の世界で復讐を誓うところまでが前作、その砂の民の救世主と奉られた主人公が、その地位にふさわしい英雄になるまでが、本作パート2になっている。
そして、パート3は皇帝の跡目を継いだ主人公が、敵対する反対勢力との戦争に立ち向かうのがパート3のようだ。
   
SF好少年も半世紀を経て、原作内容は今では全く記憶にないけれど、近年のシネマ2作に関して言えばかなりレベルの高いアクション・ファンタジーに仕上がっていた、たとえ細部においてスターウォーズを思い出してしまうエピソードが多かったとしても。

シャラメをサポートする戦士として、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリンが手堅く脇を固め、ゼンデイヤが新鮮なコンビをシャラメと築いている一方、超能力分野でも過去・未来を見る力などシネマの内容が多彩なので、ただただアクション(SFX) に振り回される空疎もなかった。

繰り返しになるが、それもこれもティモシー・シャラメの成長とともに砂の惑星物語に浸ることができる贅沢がそのベースになっている。

今までの感動を忘れてしまう前に、早くパート3に会いたいものだ。
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