マイケル・ムーアの世界侵略のススメ (2015)

文字数 692文字

【いつもながら勉強になります】 2016/5/27



お馬鹿なアメリカ人のための一般常識シネマシリーズの最新作です。
そういう僕も毎回マイケルのビックリトピックスに感心するお馬鹿のひとりではありますが。

今回は、アメリカにない優れモノを世界から掠奪してくるというミッションの旅でした。
その背景には、世界の警察としての権威喪失、国内の貧富格差拡大を打開しようというブラックジョーク的切迫感がありました。
さて、そんなマイケルが発見し掠奪してきたものは・・・:

イタリア:労働者には年8週間の有給休暇が法的に、そして経営者が納得して実行されている・・・アメリカは法的にはゼロ。
フランス:学校給食は三ツ星レストランのレベル、食育の極地・・・アメリカはジャンクフード。
フィンランド:宿題を無くして学力世界一に・・・アメリカは無策のまま学力低下を維持。
スロベニア:大学生は学費ゼロ・・・アメリカは一人平均300万円の学生論ローン。
ポルトガル:麻薬・薬物を合法化して犯罪が減少・・・アメリカは果てしなき麻薬戦争。
ドイツ:労働者の権利がとことん確立されている・・・アメリカはメーデーさえ忘れられている。
ノルウェー:刑務所は鍵なしフリースぺース、最高刑が禁固21年・・・アメリカでは刑務所内の虐待。
アイスランド:女性の権利・地位が社会に根付いている・・・アメリカではいまだに大きな男女差別が解消されていない。

マイケルが日本に略奪に来なかったことがよくわかる。
今作でも、無知なアメリカ人にどんなに世界が進歩しているかを映像で教育してくれる、そして僕にも。

最後にとっておきの どんでん返しがあるがそれは観てのお楽しみ
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