20歳よ、もう一度 (2014)

文字数 523文字

【これも団塊世代御用達シネマ】 2015/7/8



70歳のおばあちゃんが20歳に戻ってしまう
・・・・いうとてもシンプルなホームコメディですが奥が広いのです。
ファンタジーですから「若返り」の細かな矛盾はさておいて、
中国の社会問題が甘口物語の陰に隠されています。

先ずは、高齢化問題、嫁姑問題も絡めて
老人たちの孤独がかなり執拗に問題提起されていました。
そしてお決まりの少子化と、その副作用でもある過保護教育も出てきます。
でも、このテーマなど特に新鮮でもないのです、
日本はじめ世界の問題になっているのですから。

本シネマの核は「人生を後悔しない」というポイントでした。
70歳の知恵と経験で、20歳に戻れたらどんな別の人生を選ぶことになるのでしょうか?
本作の主人公(ヤン・ズーシャン好演)は美人で歌が上手な20歳に戻り、
スターとしての輝かしい道が見えてきます。
そこで彼女が選んだ道は?

『もう一度人生をやり直すことになっても、同じ人生を選ぶ』
と50歳の息子にお説教する20歳の主人公に不覚にも涙しました。
そのためには、
人生から逃げない、
苦しくても歯を食いしばる、
決してあきらめないことが大事だということでした。

高齢者の端くれとして、全くその通りだと思っています。

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