20センチュリー・ウーマン (2016)

文字数 566文字

【輝ける女性たち】 2017/6/5



1979年を回想するシネマの中で女性たち(オリジナルタイトルでは WOMEN)が輝いていた。
1924年生まれの母親と15歳の息子、マムは55歳で人生の岐路にいて悩み、息子は思春期真っ最中。17歳の幼馴染の女友達、24歳の女性カメラマンがこの息子に絡まってくる。
実は監督(マイク・ミルズ)の母親物語だと聞いた、そして少年の淡い想いをささげた女性たちの物語でもある。

母は第二次大戦を生き延び、働く女性として地位を築き今は離婚して息子の教育に悩む毎日。
演じるアネット・ベニングの自信に満ちた眼差しが眩しかったのは僕の母親と同じ世代だからかもしれない。
一方、若い世代の女性二人は、人生観、倫理観でマムとは大きなギャップがある。
それでもマムは、息子の成長の手助けを二人に頼み込む,いつの時代も母親の想いは変わらない。

シネマは、取るに足らないような日常のトラブル、仲間内の不調和を描く。
1979年, この年はもしかしてアメリカの価値観が変化するターニングポイントだったのか?
劇中、カーター大統領のテレビ演説が長めに紹介される・・・
「今や、分断と自己主義がアメリカを損なう」。

ボガードがお気に入りだったマム、タバコがやめられなかったマム、そして女として生き抜きたかったマム・・・
AS TIME GOES BY.
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