マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章 (2015)

文字数 518文字

【高齢者による高齢者のためのシネマ、何か?】 2016/3/5



実は続編であることなどつゆ知らず、予告編に魅かれて拝見した。
前作はちょうど5年前、
まだ僕は高齢者になっていなかったので、気づかなかったのだろう。
こんな年寄ばかりのキャスト、スタッフのシネマが若い方々から支持されるわけもない。
本シネマは高齢者専用シネマと断定する。

もちろん、高齢者ばかりが出演する群像劇ではない。
本作ではインドの若いカップルの結婚を軸にしているので、婚約式、結婚式のシーンでは、あのパワフルなインディアンダンスを堪能できる。
もっとも、このダンスシーンにも高齢者が大勢混じって、老臭ふんぷんは致し方ないところだけど。

今回のゲストスター リチャード・ギアですら長期滞在高齢者から見ればヒヨッコだが、彼も立派な高齢者だ。
そのリチャ-ド・ギアの恋愛もちょっと痛々しい、80歳前後の男女の愛憎劇の中で埋もれてすらしまう。
一方、日本で80歳以上の高齢者が1000万人を超えている現実を振り返れば、本シネマの高齢者の生き方を揶揄することは禁物だ。

『運命を変えることなく、それに身を委ねる、今が人生の一番輝くとき』
ジュディー・リンチ、マギー・スミスのパワーにインド人も真っ青。
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