スーパーマン リターンズ (2006)

文字数 432文字

【スーパーマンの寂寞】 2007/2/7



たかがアメリカンコミックでこうも感激していいものだろうか?
TVのモノクロ画面からのお付き合い、クリストファー・リーブスに感動し、その悲劇に涙した僕が今更、スーパーマンに戻ってこられても熱烈歓迎とはいかない。

前作から5年後の設定となった復活シネマは、しかしながら、リメイクシネマかく在れの理想を実現してくれた。
何よりも、スーパーマンに人間性を待たせ、俳優(ブランドン・ラウス)の演技を幅広く開放した。ロイスにも同様、そして今回初登場のロイスの息子にもいわゆる実在感を付加した。
この変化は、シネマ全体を大きく変えた。コミックからの飛翔であった。
そこに、僕は自分と同じ感情で思考し行動するスーパーマンを見てしまう。

無論シネマは俳優だけでは作動しない。
前作から大きく進歩したCGも今回は大きなプラス要因だ。
しかしそれでも、寂しいスーパーマンに出会えたこと、そのスーパーマンに、同情している自分に驚いた。

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