スリープレス・ナイト (2016)

文字数 997文字

【ミシェル・モナハンと沢尻エリカ】 2018/2/7



ミシェル・モナハンとジェイミー・フォックスが「いいデカ」を演じるスーパーアクション。
M.M.は内部監査デカ、J.Fは麻薬潜入デカ。
ざっくりとまとめると、ラスヴェガス裏社会にこの二人が正義を貫くというストーリーだ。
マフィアと手を結ぶ汚職警官がうようよいて誰が味方かわからないのがまず第一のポイント。
血糊どばっの銃撃アクション、いろいろ工夫されたカーアクションなど、
シナリオは流石シネマ本編にふさわしい。
でも近年の米国TVドラマであればこのレベルに近いものは多くなっている。
しかし繰り返しになるが、
大きな差別化はジェイミー・フォックスでありミシェル・モナハンだのスター起用だろう。

ところで僕の本シネマへのインセンティブはというと、ずばりミシェル・モナハン。
あの清楚なミシェルがクールなデカを演じるのが大きなお楽しみだった。
つい最近、同様のインセンティブで見たのが「不能犯」の沢尻エリカ。
ハリウッドと日本を比較するのは、その資金力の隔たりを考えると
全く意味のないことだとわかってはいる。
カーアクション、銃撃などは日本では未熟以前のレベルかもしれない。
だからここは、女優の位置づけまたはキャスティングポリシーを考察してみた。

(1)美形
美しさを否定などできないミシェル、エリカに間違いない。
しかしミシェルは本シネマで顔に傷をつけていきなり登場する、
なんと最後にはもっともっとの傷だらけ。
当然メイク・ヘアーは考えていません・・・という雰囲気。
一方エリカはというと、
バッチリメイク、アイロンぴっしりのブラウス、一糸も乱れないヘアー。
この差は実は計り知れない。
もともとフィクションであるシネマがそのフィクションの限界を自ら露呈するか?
あるいはその隙を見せないか?

(2)言葉(またはセリフ)
ミシェル登場の第一声は「Fucking Good」、負傷して復活した際に体調を問われての言葉だ。
一方エリカは「おい、新人」…と部下の刑事を呼ぶ。
まるで銀行の営業パーソンのOJTのようだった。
現実感を待たないフィクションンは観ているのがつらい。
無論これは女優の責任ではなく、脚本でありディレクションの不備なのである。

実は本シネマではミシェルの役割はサブにとどまっている。
ジェイミー・フォックスのダイ・ハード活躍がメインであり、
まだまだ女優の価値は低かった、とても残念だが。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み