僕のワンダフル・ライフ (2016)  

文字数 553文字

【犬の役目、人間の役目】 2017/9/29



うちに帰って愛犬を抱きしめてしまった、思わず。

ハルストレム監督としては、
ハードルの低い(ほとんどない)ライトなシネマだったけど、
とても素直な思いになれて良かった。

物語は犬の側から徹底的に描く、
主人公犬のモノローグで 僕は彼(彼女)の数奇なファンタジーの世界に迷い込む。
犬の再生ファンタジー、一つの犬心がいろんな犬の形で引き継がれていく、
その犬心とは大好きだった最初の飼い主イーサンへの慕情。

イーサン人生最大の不遇な時に役に立てず死んでしまう主人公犬、
その後悔、執念が犬のリボーンになったのだろう。
その後生まれ変わること三回、イーサンと再会するシーンは事前広告で垂れ流しだったので
結末は容易に読めるが、そこは問題ではない。

本作の原題は「A DOG'S PURPOSE」、
飼い主の幸せを願い、役に立つこと、一緒にいる瞬間が幸せと・・・呟く主人公犬。

そして大好きなことは、遊ぶこと、臭いをかぐこと、食べること。
こんな天使のような生き物と一緒に住むことができる幸せを、心に刻んでおきたい。

だとすれば、犬を虐待する、捨てる、殺処分する、
もしかして仕事に使うことも犬の役目を知らないから?

じゃぁ、人間の役目とは何なのだろう?
犬に尽くされるような良い人間になること。

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