ワイルド・スピード ICE BREAK (2017)

文字数 654文字

【車は走る凶器?】 2017/4/28



あり得ない荒唐無稽のディーテイルにいちいち疑問符を投げかける・・・・のは本シネマの正しい見方ではない。
お約束のゼロハン、今作ではキューバでの1マイルレースをまずは愉しむ、キューバのお姉さんの脚が綺麗だった。

始まりからの相棒ブライアン(ポール・ウォーカー)を失ったドミニク・ファミリーの模様替えが今作では目まぐるしい。
これからの悪役はサイファー(シャーリーズ・セロン)率いるハッカー集団になるようだが、サイファーさんに会うためだけでも本シリーズを観続けたいものだ。
こんな魅力的で強力な(なぜかを問いかえることは意味ない)ハッカーグループの登場で、善悪の交代劇も本作では実現している。
もっとも、このドミニク・ファミリー自体が反権力の存在だったのに、いつの間にやら世界を悪の陰謀から救ったりしているのだから・・・ドンマイ。

やっぱり、見所はカー・アクションでしょう。
車の性能は運転する奴によって決まる・・・・とはドミニクの言葉。
このコンセプトが本シリーズのテーマなのだろう、今作でも潜水艦対決という見せ場を用意してくれる。

ところで僕が気になったのは、車そのものを凶器に変える、それもドライバーの意志に反して暴走させるという発想だ。
ハッカー集団が路上の、駐車中の、展示された車を操る。
自動運転時代がすぐそこに来ていること、今や車はコンピュータの塊の様相を呈していることを想像してとちょっと怖くなった・・・ FURIOUS。

本シリーズも8作目、大きな転換期を迎えることになるのかな。
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