ラン・オールナイト (2015)

文字数 418文字

【「義理と人情の板挟み」】 2015/5/19



「フライト・ゲーム」の監督・主演コンビの再々タッグということだが、前作のような爽快感はない。幼馴染の二人、非合法組織の犯罪者二人が息子を挟んで殺し合う物語に、さすがにどこにも救いはない。

リーアム演じる殺し屋の息子は父親を嫌い、エド演じる親分のそれは親がかりのバカ息子。
義理を優先する裏社会に生きてきた二人は、息子という「人情」のためにすべてを投げ出す。
物語のエッセンスはこのあたりにある。

しかし、「ラン・オールナイト」というタイトルに恥じないスピーディな展開のなかで、この義理と人情は残念ながら霞みがちだった。
圧倒的な、銃撃、格闘、逃走は、今どきの新規工夫もあって目を瞠るものがある。
まぁ、このアクションを楽しむだけでも十分価値がある

老婆心:
ついこの間拝見した、お手軽「96時間 xxxxxx」のイメージがかぶさってくる。
本質は異なるが、似たような人物を演じ分けるリーアム・ニーソンは偉い。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み