ブルックリン (2015)

文字数 717文字

【アメリカは大きい】 2016/7/5



アメリカに移住する覚悟を決めた主人公アイルランドの心強き女性エイリシュの言葉が・・・「アメリカは大きい」。
ブルックリンに住みブルックリンで働き、ブルックリンの大学で夜学ぶ主人公。
ブルックリンしか知らない彼女がアイルランドへの母国愛を抑え込んで発する希望の言葉が
「アメリカは大きい」。

仕事もない、いい男もいない、古い因習にがんじがらめの田舎町から
アメリカへ羽ばたいたものの、
ホームシックに苦悩する主人公。
アイリッシュ住民が多いとはいってもそこは外国の街、ブルックリン。
そんな主人公を温かく見守ってくれたのはブルックリンの優しき友人たちだった。
同朋の支援で会計学を学ぶことができたのもブルックリン大学。
アイルランド娘が好きだというイタリア系ブルックリナイト、
トニーに巡り合えたのもブルックリン。

そんなブルックリンと母国アイルランドとの板挟みに陥ることになってしまう主人公。
久しぶりに帰国すると、
みんなが綺麗になったと褒めてくれる、
良い仕事をオファーしてくれる、
お金持の青年に求婚される。

何だ、アイルランドも良いところじゃないか…勘違いしてしまう主人公。
魅力あふれる独立した女性に成長したのはブルックリンのおかげなのに。
最後に自分をとり戻す主人公。
ブルックリンしか知らないけど、きっとアメリカを大きいと信じていた。
自由にそして平等に生きるチャンスが大きく開けているアメリカ。

1950年の、古き良き愛すべきブルックリン、そしてアメリカがそこにあった。

老婆心:
自画自賛するアメリカしか伝わってこないのは皮肉なもの。
本年度アカデミー賞、作品賞ノミネートは
シアーシャ・ローナンの主演女優賞ノミネートのおかげだ。

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