パリよ、永遠に (2014)

文字数 448文字

【名誉ある説得】 2015/3/9



フォルカー・シュレンドルフ監督作品は、「ブリキの太鼓(1979年)」以来だ、お互いしぶといものよ。
本シネマは舞台劇をそのまま映像化したもの…とのクレジットどおり、主演お二人の演技を堪能することに尽きる。

オリジナルタイトル「外交官」が意味するとおり、第二次世界大戦末期のパリ破壊を阻止したスウェーデン総領事の手練手管、
その説得に屈するわけにはいかない理由があるドイツ軍パリ防衛司令官の苦悩が描かれている。
なかなか舞台劇を観る機会のない者として、このようなシネマを見逃すわけにはいかない。

したがって、パリ解放を象徴する、レジスタンス蜂起や連合軍内部の緊迫した進撃などは一切無視されている。かの有名なヒットラーの電話「パリは燃えているか?」もなし。

二人の老獪な外交官と生粋のプロシャ軍人のぎりぎりの交渉、緊張感が伝わってきた。
実際には、外交官が司令官を騙したのか? 難しいところだ。
本物の軍人は負け戦を知っている・・・これはドイツ司令官自身の言葉だった。
そうなのか??
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