プルーフ・オブ・マイ・ライフ (2005)

文字数 604文字

【数学者って偉いね】 2007/2/9



邦題が大袈裟。
「マイ・ライフ」は殺し文句とはいえこのシネマには似合わない。

ストーリーは、痴呆の天才数学者(アンソニー・ホプキンス)の父を介護する娘(グウィネス・パルトロー)の苦悩と彼女自身の生き方がかなり重たく描かれている。
またもや数学者のお話であります。余談だけど数学者って言うだけで尊敬してしまうところが普通人にはありませんか?

実は原題は「プルーフ」、ずばり数学の証明のことだ。無理やりここに「マイ・ライフ」をくっつけた為、テーマがミスリードされた。
「博士の愛した数式」にも垣間見えた数学の証明は素人にはつまらないものだが、このフィールドにおいては全ての成功は「証明」に尽きるのだろう。
これは数学者の栄光と挫折のお話だ。

ところがである。
僕はてっきり人類永遠のテーマである「人生の証明」を数学にメタファーしたシネマだろう、それも数学者父娘の生き方のなかに・・と勘違いした、一人合点の僕のほうが悪いのだろうけど。
プロットとしてはちょっぴりミステリー仕立てに仕上がってはいるけど「人生の証明」はね・・言い過ぎ?

しかし、僕はグウィネス・パルトローを観れただけで胸いっぱいだった。「恋におちたシェイクスピア」のような匂い立つ乙女もいいけど、今回のように女性を引きずらない硬派の演技もい
いものだし、それはそれで輝く美しさを感じた。

アンソニーとの父娘のシーンだけでも観る価値あり。
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