フューチャーワールド (2018)

文字数 865文字

【こんなこともあるって AMAZON】 2018/6/26



近年 劇場公開シネマにAMAZON STUDIOS のクレジットを見ることが多くなった。
勝手な想像だけど、そのうちにプライムビデオとして無料にて鑑賞できるのだろう・・ついそんな嫌味も感じながら拝見する。

ここでAMAZON配給シネマで僕が目にした範囲だがその想いを少々:
異色作、優れたシネマとして「カフェ・ソサエティ(2016)」、「マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016)」、「パターソン(2016)」、「ザ・ウォール(2017)」、「ビッグ・シック(2017)」、「30年後の同窓会(2017)」、「女と男の観覧車(2017)」 が印象に残っている。
これらシネマはメジャー系では採算ベースから不適当と判断されたものだろうが、内容は優秀だ。2016年以来、実験的かつ刺激的なシネマをAMAZONは僕に見せてくれている。
一方で、先鋭的であるがゆえに「空振り」したようなシネマもあった。
「ネオン・デーモン(2016)」のように、頭でっかちのファッショナブル・スリラーもあった。

さて、本作「フューチャー・ワールド」は数少ない空振りグループだ。
まずもって、タイトルが投げやり、ここのところ外国シネマの邦題に難癖をつけているが、本作の中身からはどんな可笑しな邦題も創作できなかったのだろう、
だからそのまま「フューチャー・ワールド」。

舞台は手垢にまみれたディストピア、マッドマックスワールドだけど「MAD」度合いは極めて薄い。主人公は、唯一体残ったAI(ロボット)、それも美女。
…のはずなのだが、マッド・ジェームス(フランコ)のほかにルーシー・リュウ(和みグループのクイーン)、ミラ・ジョヴォヴィッチ(ドラッグクイーン)の特別ゲスト俳優を招いたためか、物語があっちこっちに跳んでしまう。

顧客を惑わせるシネマは悪いシネマ。
低予算で、プライムビデオ流用も考えた中途半端なレヴェルになってしまった。

でも 僕はこれからもAMAZON配給シネマを期待している。
たまにはこういうこともあるって。

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