奇跡 (2011)

文字数 667文字

【JR に感謝】 2011/6/11



是枝監督 してやったり。
とエールを贈りたい。

数少ない事前広報で僕が理解したのは「九州新幹線PR」つまりJRスポンサー企画だった。
実際に「JR・・・」が複数社クレジットされていたから、この点は間違いない。
ネタバレになるかもしれないし鉄さんたちの関心から的外れかもしれないが、
「新幹線」はほぼ映っていない(印象かもしれないが)。
JR九州の幻の新幹線完成CM(沿線応援版)の喜び、感動からは
遠いところのシネマになっている。

そこでもう一つ残されたのが「奇跡」、奇跡を願う「子供たち」。
ここでも僕はちょっぴりはずされた思いがした・・・奇跡は起きない。
まぁ、大の大人なんだから是枝シネマにCGこてこての奇跡を信じてたわけじゃないけど。

そうすると残ったのはやっぱり「子供たち」

僕は「誰も知らない」を観た時の衝撃からいまだ解き放たれていないのだと気づいた。
今回も「子供たち」を観ているだけで感心して、満足していた。
ただし、「誰も知らない」の哀しさから
今回は「希望」を子供たちの目先に据えている点が大きな違いだった。
7人の子供、それぞれが可愛らしい「願い」を持って旅をする。
それを見守るでなし、邪魔するでなし、結果としては応援してしまう「大人たち」。

奇跡とは何だろう?
奇跡は願うものなのか?
奇跡が叶って本当に幸せなのか?

子供たちが学ぶことは、大人たちが知っていることと違う。
そうして子供は大人になれる。
是枝ワールド炸裂だった。

さて、JRグループはその太っ腹をシネマファンに見せてくれた。
感謝、サンキュー、グラッチェ。

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