シンプル・フェイバー (2018)

文字数 411文字

【救世主 ブレイク・ライヴリー 】 2019/3/12



「アデライン 100年目の恋」以来 ブレイク・ライヴリーを気にしている。
今シネマで演じるのは ずばり ヒール。
そのヒール具合は ぜひ劇場で確認してほしい、とにかくイキイキ溌剌としている。
共演のアナ・ケンドリック(主演らしいが)との格の違いが歴然とするくらいの存在感だった。

本作のジャンルはと云えば、ホーム・スリラー・ドラマ、日常にある怖さと非日常の怖さが渾然一体。プロットも恐怖のエピソードも、それほど大したものではない。
それなのに、いや~な不快感が漂ってくる。

その嫌な匂いの元はブレイク演じる 謎一杯のキャリアウーマン・マム。
今作では敢えて美貌を封じ込め、生命力に輝く蓮っ葉な女性を見せてくれる。
一歩間違えると、薄っぺらいスペシャルTVドラマに滑り落ちるところ、
しっかと、本編に止まらせたブレイクの功績が大きかった。

あれよあれよという展開を愉しむだけの価値はあった。
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