MEMORY メモリー (2022)

文字数 530文字

【やっぱり「いい奴」、めでたしめでたし】 2023/5/16



「96時間(2008)」以来 無敵のお父さんを演じ続けてきたレーアム・ニーソンも古希。
人は年を重ねて熟成するといわれるが、加齢に伴う責め苦も忘れるわけにはいかない。
本シネマはニーソンがアルツハイマーになった殺し屋を演じるという衝撃作品だ。

アルツハイマーの老人と言っても、もともとは凄腕の殺しのプロであるから壮絶なガンファイトアクションは今まで通りたっぷりと楽しめる。
そんな凄腕殺し屋が病気から引退を決意するが、それを許さないのが裏家業の掟。
主人公が殺しの依頼を断るという仏心を出したのも、アルツハイマーのせいかもしれないが、結局いつものように正義の側になるニーソン。
アルツハイマー老人殺し屋のチアーグループがFBI捜査官とメキシコ刑事というヘンテコな構図になっているのも、ニーソンの負担軽減のためなのだろうか?
悪と正義という今時陳腐な対立軸に、殺し屋が加担するというニーソンならではの物語になっている。
レーアム・ニーソンは「いい奴」で、めでたしめでたし、いつものように。

チアリーダーとしてFBI捜査官を演じたガイ・ピアース、悪の権化を演じたモニカ・ベルッチに逢えたのも儲けものだった。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み