日公開 土竜(モグラ)の唄 香港狂騒曲 (2016)

文字数 512文字

【悪ふざけシネマの楽しみ方】 2017/1/5



下ネタ満載、荒唐無稽な展開、あくの強い演技人、そしてTV局ム-ヴィー・・・やりたい放題の悪ふざけパート2だった。
監督、脚本ともにそのあたりはしっかりと心得たうえでのシネマづくりなのだろう、やり切った達成感が伝わったのは気のせいだろうか?

だからと言って楽しめなかったわけでもなく、勉強になったこと、気づいたことがある:
●主演の生田さんはじめ、絡みの堤さん、古田さん、瑛太さんがこの奇想天外を楽しんでいた、そんな俳優さんを見るのも楽しい。
●サボテン・ブラザーズならぬ潜入・ブラーザーズ三人の生ぬるさに浸ってしまった。
●女優陣がイメージ通り過ぎる役に身動きできない息苦しさが、これまた見ていて楽しい。
●「ヤクザ」称賛になるギリギリのところで寸止めする良識を見せる小心さが愉快だった。
●中国マフィアという敵役にも気を使ってしまい、大した脅威になりえなかったのも今の日本らしくて苦笑した。
●香港狂想曲と銘打ちながら、香港の味・匂いがしないところは予算制限を想像させてちょっぴり悲しくなった。

つまるところ、
多くのシネマ製作人が心意気に感じて本シネマに自らを投影し燃焼している点が好感だった。
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