ターザン:REBORN (2016)

文字数 720文字

【完璧ターザン物語が還ってきた】 2016/7/30



ジャングルの魔霊ターザンが故郷英国に戻り、
グレイストーク卿、ジョン・クレイトンとして生活しているところから物語は始まる。
奥方は勿論ジェーン、お二人とも美しくも野性的魅力にあふれるカップルであることはお約束通り。
二人のキャスティングは アレキサンダー・スカルスガルド(スェーデン)と
マーゴット・ロビー(オーストラリア)、
僕には馴染みが無い。
しかしながら、自分たちの故郷はアフリカだと信じるピュア―な精神と強靭な肉体、
そしてゆるぎない二人の愛の絆が眩しかった。
スターをキャスティングしたらこうはいかなかっただろう。

見どころはターザンの原点がフラッシュバックして紹介されることだ。
近年ターザンシネマはとんとお見限りだったわけだから、
これはとても親切な脚注映像としてお役立ちだった。
ターザンの出生、動物たちとの交流、ジェーンとの出会いまでかなり詳細に振り返ってくれる。
そこにあるのは、当然ながらジャングルの動物とターザンのVFX映像、
その背景には美しいアフリカの自然が広がる。
美男美女の組み込まれたVFXの方がやはり観ていて楽しい(怪獣もいいけどね)。

配役にちょっとケチをつけたが、敵役にはクリストフ・ヴァルツという最強を持ってきている。
類人猿ターザン、ジェーンをいたぶるところはもはや貫録というまでになっている。

そして圧巻のラスト決戦シーンのスピード感、
アクションはVFXで可能な限界をも超えそうなパワーがあった。

生い立ちから輝ける未来まで一気にさらけ出してしまった本シネマにもう続編はいらない。
本作がパーフェクトターザンであり、
原題「ターザンの伝説」は他の複製を寄せ付けないという宣言だった。

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