ハッピーエンドの選び方 (2014)

文字数 417文字

【「安楽死」プロ―モーション】 2015/11/30



老人ホームのお年寄りたちが主人公、テーマは安楽死または尊厳死。
真正面からテーマに取り組む姿勢は、エンターテイメントから遠く離れたところに位置していた。
末期癌、認知症など、自分ではなくなる恐怖と絶望の淵に至った老人たちの決意は、実は哀しい。老人差別のユーモア、悲惨の涙に、僕の心はどんどん冷めていく。

イスラエルでも安楽死は違法だそうな。
倫理や法律原理を超える問題が、そこに横たわっている。
本人がもはや自死を実行できない時、安楽死を選択する方法が本作で紹介されている。
違法であるがゆえに、そこには闇が付きまとう。
安楽死をビジネスにさせてはいけない。

本シネマは、「安楽死」を感情面から描いた物語だが、これをシネマとは言わないでほしい。
救いのない未来、老醜のリアリティ、
それは僕の目の前にある、
そして誰の前にも。

再度「死」を覚悟させられたという特典はあったが、劇場で鑑賞するのは苦痛だった。
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