パトリオット・デイ (2016)

文字数 684文字

【実録三部作 頂点を極める】 2017/6/12



マーク・ウォールバーグ+ピーター・バーグの実録三部作(勝手な命名で恐縮、「ローン・サバイバー」、「バーニング・オーシャン」との三部作)としては実録路線が強くドキュメンタリーシネマに近い。

強烈な衝撃を記憶しているボストンマラソン爆弾テロ、あれからわずか3年後の製作ということもあってか、下手な小細工なしで時間経過どおりにシネマは進行し、主要登場人物であるボストン警察職員、FBI捜査官、そしてテロの犠牲者始め多くの民間人が実名で紹介されていく。
とくに、犠牲者になるのだとわかる人たちの映像が切なかった。
そして・・・テロが起きる・・・・
爆発実況録画とシネマ映像が交錯する爆発シーンはあまりにもリアル、恐怖に身が震えた。

シネマは犯人兄弟の動きも同じ時間軸でとらえていく、爆弾の準備、マラソン沿道での爆弾設置、そして逃走と銃撃。
犯人特定、追跡の捜査活動は簡略ではあるが政治配慮も含めて万遍に描かれる。
逮捕に至るまでの警官銃撃、カージャック、住宅街での手製爆弾と銃撃戦、事件の全貌がドキュメンタリーのように再現される。

本シネマは、ボストンマラソンテロ以降世界各地で起きているテロの犠牲者への連帯を発信することを最後の祈りとしている。
そして、ボストンはいかなる攻撃にも強く立ち向かうと宣言する。
ボストン魂を改めて確認することになった
…レッドソックスではなくレッドソークスなんだってね。

熱血警官を演じたマーク・ウォールバーグだけ唯一架空の人物だったのか?
いいや、
彼はボストン市民の想いを代表するすべてであり、また希望だったに違いない。
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