ビューティフル・デイ (2017) 

文字数 409文字

 【シネマの原点 知的興奮】  2018/6/6



映像の積み重ね、組み合わせがシネマである。
本作は当たり前のことを復習させてくれる、
たまにはこんな作品で頭をガツンとやられるとすっきりする。

脚本、編集の切れの良さと高感度に冒頭から僕はスクリーンに引きずり込まれる。
余計な説明はない、言葉さえ必要ない。
エキセントリックな音楽・背景音がそんな野暮にとってかわる。

役者さえいらない?
ホアキン・フェニックスが演じる主人公は誰でもなく、また誰でもだった。
暴力で生計を立てる心優しい男、それは人類の遥か遠い昔の記憶を呼び起こす。
オリジナルタイトル 「YOU WERE NEVER REALLY HERE」にはその想いがある。

そんなホアンキがカンヌの主演男優賞、
世界の男たちにガッツを思い出させてくれたのだから当然だろう。

でも、
この物語自体がジョーの幻想なのかもしれない。

シネマは観る者を興奮させ惑わせ思考させる、
良いシネマはだけど。
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