砂上の法廷 (2016)

文字数 438文字

【しゃれた名小品】 2016/3/25



レネー・ゼルウィガーとキアヌ・リーブスの組み合わせは珍しい、大いに興味を持って拝見した。して、キアヌが弁護士で、レネーは被告人の母親だという、
はて?どんな展開なのかと。

とんちんかんな日本語タイトルのとおり、全編これ法廷劇である。
舞台は法廷で始まり法廷で幕が下りる、例外として証言内容が映像として挿入されるのみだった。なかなかシンプルで洒落た構成だ。

結果、法廷ミステリーのエッセンスが目いっぱい詰まったオーソドックスな構成になっている:
陪審員12人全員一致でしか評決しない。
弁護人は無実を証明するのではなく、このゲームに勝てばいい。
宣誓しながら人は証言で嘘をつく、いや人はどんなときにも嘘をつく。

ミステリーゆえに謎解きは実際に観ていただき、驚いていただきたい。
単純な殺人(一級謀殺)には裏があり、その裏は重層になっていた。
おそらく、本プロットは文章ではなく、映像によって一層インパクトが強まった。
シネマならではの、小品ながら名作ミステリー。
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