マスカレード・ナイト (2021) 

文字数 864文字

【「さすがに、次は無いでしょ」って云うな!】 (2021/9/18)



続編に当たりなしと(僕が)言うが、木村拓哉シネマは例外なのだ。
本作は潜入捜査官・・・というか変装しただけの刑事、国宝級のホテルウーマン、
このお二人が巻き込まれるホテルを舞台にした事件簿第二弾になっている。
そうか! 続編ではなくて第二弾または第二話と言えばいいのだ、TVドラマのように。
繰り返しになるが、それでも木村シネマは一種独特の魅力がある。
無論キムタクさんの魅力におんぶにだっこのシネマという点においてではあるが。
前回(前作?)に引き続いて物語展開は一切ホテルの中、窓の外のビルボードという例外が一か所あったが、これはもはや恒例のおふざけ。
舞台が狭苦しいホテル内だが、その代わり登場人物が多種多彩、いまどきの多様性の発露を実践してくれる。
勢い大勢の俳優さんたちを眺めることができ、現時点の「旬の人材」を窺い知ることになる、それは観てのお愉しみだ。
今作で出番が多かったのは、変装デカのキムタクさん、今作ではコンシェルジュエの長澤さん、そして怪しい男沢村一樹さんのお三方。
キムタクさん、沢村さんが異常に絞り込んだ体形になっているので長澤さんがいくぶんふくよかに見えてしまう、長澤ファンでもある僕は居心地が良くなかったな。

警視庁連中、ホテル社員以外の宿泊客を演じるキャストを並べてみると、
田中みな実、中村アン、木村佳乃、高岡早紀、麻生久美、曲者である。
荒筋はフジテレビで散々番宣しているので簡略にまとめると大晦日の仮面パーティで殺人が起きるのを防ぐ主人公・・・というところか。
失礼ながら、意外と手の込んだ謎解きになっていた、こちらも楽しませていただいた。

とはいっても、本シリーズはキムタク・長澤コンビの絡みが見どころになっている、ラストシーンでディナーの誘いをするなど、相棒から恋人への展開を匂わせているが、
その一方で「さすがに次回(ホテルでの犯罪)はないでしょう」と主人公に言わせている。
東京のホテルは飽きた、
次回はロスのホテルで再会というのもいいではないか。
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