ヴェラ・ドレイク (2004)

文字数 390文字

【1950年の暮らし】 2007/2/2



1950年に起きた悲しい事件に遭遇して、その家族がどう反応するか?
を感じ取るのがポイントの、かなり特長を説明しずらい作品だ。

シネマではあまり見かけない俳優たちが(僕の不明のせいもある)高度な演技を繰り広げる、
正統派シネマの面目躍如である。

間違いなく秀出していたのはヴェラ・ドレイクを演じるイメルダ・スタウントン。
スーパーパーフェクトなリアリティをまとっていた。
悪事が露呈して、刑事がヴェラに話し掛ける瞬間の彼女の表情は、世界遺産的な演技だ。
数種類の複雑な感情を顔面だけで表現していた。
「どうしよう、困った、ばれてしまった、はずかしい、しかたない・・・」

あの時代ロンドンも貧しかった、その中で生きる家族の日常、一つ一つが生々しい。
あ~狭い家なんだ、こんなもの食べてたんだ、
そしてこんな犯罪ってあったよね・・・ってね。
地味だけどいい作品でした。
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