町田くんの世界 (2018) 

文字数 638文字

【細田くんとフォレスト・ガンプの世界 】 2019/6/10



神々しくも純粋な高校生の物語、
石井監督が自信を持ってお勧めする新人 
細田佳央太さん(17歳!)が不思議な不思議な主人公を絶妙に演じている。

この主人公男子高校生は人が大好き、誰にでも親切にすることが当たり前だとして疑わない。
当然「変な奴」という評判なのだが、一方では隠れファンも大勢いる、当然に。

シネマは そんな純粋発達青年が「恋愛」に目覚めるまでを描く。
そう、コンテンツはどうということの無いストーリーなのだ。
主人公は足は遅いし、運動神経は皆無、勉強もまるで駄目、
まるでアンチ・フォレスト・ガンプ。
彼の走る姿に,しかしながら、どうして好感を持ってしまうのか?
人生に一生懸命で、自分のことより他人のことを心配する人間像は、
ある点でフォレスト・ガンプに通じるものだから。

タイトルの通り、町田くんの世界に集中するため、キャスティングが一癖ある。
同級生たちに、前田敦子、高畑充希、岩田剛典らを配している、
細田くんより10歳以上年配が高校生を演じる。
ちなみに細田くんは17歳には見えないのが愉快、もっと年上に見える。

脇を固めるはずの、池松壮太さん、佐藤浩市さん、戸田恵理子さん、松嶋菜々子さん、
みなさん、とってつけた出番だったけど、これも戦略だったのか?

良くも悪くも、細田佳央太(かなた)さんのためのシネマ、
白血病も、通り魔も登場しない穏やかな高校生ファンタジックラブストーリー、
それは超豪華な新人ランチングシネマでもあった。
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