エヴェレスト 神々の山嶺 (2016)

文字数 479文字

【誰のために】 2016/3/11



かなり前から劇場予告編が流されていた。
なるほど、製作側も力が入ってるね…と感じていた。
ただ、その予告編たるや、絶叫、泣き叫び、雄叫びいっぱいなのでつい腰が引けていた。
「煩そうな、面倒くさそうな作品かもね?」って。

実はそうではなかった。
岡田さん、阿部さん、尾野さんががっちり組んだ骨太な演技コンテンツがエベレスト実写の中で息づいていた。
その、エベレスト自身が、しかしながら魔物たる影響力を吐き出していた。
人間の卑小・傲慢・偽善と、神々が宿るといわれているエベレストとの齟齬は外すことのできない重要なテーマだ。今作の見所も、二人の男がエベレストで出会うのが魔物なのか、神々なのか?というところにある。
だから、
エベレストのシーンが繰り返される。
岡田さんのクローズアップも繰り返される。
でも、僕はそこに不自然な意図を感じて鼻白んでしまう。

シネマの中で、天才クライマーが登山隊リーダーに食ってかかる・・・「スポンサーのために登るのではない、自分のためだ」と。
もしかして、
スポンサーのためのシネマ創り、その一面を垣間見てしまったのかも。
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