インターステラー (2014)

文字数 757文字

【「名作」果てしなき流れの果ての「絆」】 2014/11/23



原則としてシネマ鑑賞に予備知識を持たない、「お楽しみはこれから」だから。
だが現実には、メディアを通じていろいろとプロモーションが入ってくるから
面白いことになる。
本シネマについて、友人と結末を予想し合った。
ポイントは番宣のキーワードになっている「父と娘の会話」、
「必ず帰ってくる(父)」、「…いつ(娘)」が怪しいということになった。

今作のノーランシネマの胆が「父娘の愛情」だとすれば、とっても平凡だが、
とんでもないシーンがラストにあるね・・・という結論になった。
なにせ、映像革命を次々と繰り出しているノーランのこと、
宇宙をどう切り取るかぐらいで済まされないような予感、高揚に僕は包まれていた。

父娘の始末に関する、平凡な予想は見事に当たっていたが特に感激もない。
その反対に、予想しきっていたと思っていた宇宙の映像には度肝を抜かれてしまう。
ワームホール、ブラックホール、ビッグウェイブ、5次元の部屋、宇宙ステーション
・・・すべて初体験の衝撃だった。

シネマにキャスティングの妙はつきものとはいえ、予備知識なしでこちらにも驚かされる。
ディープなシネマファンには堪えられない愉悦だった。
マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイは把握していた。
ケイシー・アフレックがチョイ太めで、ベンと見紛ってしまった。
マット・デイモンが重要な役を担っているのにも驚かされた。
マイケル・ケインはもはやノーラン組メンバーなのだろう。
懐かしいエレン・バーンステインの「少女顔」に一瞬取り乱しそうになった。

実は本シネマは、宇宙を描きながら
地球の臨終を看取るという壮大な「警告」が隠し味になっている。
何が起きたか?は一切知らされないが人類の過ちで地球は滅びる。
そうならないようにしたいものだ。

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