ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ) (2014)

文字数 382文字

【ハーゲンではなくてジョン・ウイッチ】 2015/11/15



物語後半の怒涛の復讐劇はすさまじい。
散々犬権を蹂躙してきた人間連中が主人犬によって成敗される。
犬の分際で人間に刃向かうとはけしからん…と思われる方は決して本シネマを鑑賞すべきではない(念のため)。

雑種犬に税金をかけるというルールがハンガリーに本当にあるのか不明だが、ひどい話だ。
明確な犬種差別である。
野犬を捕獲して、殺処分してしまうのは我が国と同じ、惨い行政処置だ。
犬嫌いな人間はどこにもいるだろうが、保健所に密告したり暴力をふるっていいわけではない。

聡明な雑種のハーゲンが、収容所から野犬を統率して脱走、人間たちに一矢を報いようとする。
その心意気に感激した仲間犬、そして警官たちに射殺される彼らに涙した。

一番の仇である元の飼い主に、最後に至って、武装解除されたのが残念だった。
飼い主親子も食われるべし。
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