22年目の告白-私が殺人犯です- (2017)

文字数 569文字

【キャスティングの甘え】 2017/6/10



原作は知らない。
サスペンスのキーたる驚愕の事実もたいしたことはないが、
映像で見るとなかなかの迫力だった。

しかしながらである、
観客の一人として最初から強い違和感にさいなまれ、最後まで解消することはなかった。
それは、登場人物の年齢、または年齢許容範囲を僕の感性が受け付けなかったことだ。

実年齢でいうと(公式発表年齢)、
藤原竜也さん35歳、伊藤英明さん42歳、野村修平さん27歳、夏帆さん26歳・・・
本シネマの大きなテーマ、サブタイトルにもなっている22年前彼らは何歳だったのか?
簡単な引き算だと。それぞれ13歳、20歳、5歳、4歳・・・?
つじつまが合うのは夏帆さんだけ。

俳優に年齢はない・・という意見もあろう。
OK、それが意味するのは
その役の年齢にふさわしい立ち振る舞い、喋り、
そして容姿を再現するのが俳優だということだろう。

本シネマでは、先に述べた俳優さんたちは、
まさに彼らのビッグネーム通りの存在だった、つまり小細工なしだった。
それは意図したものか、あるいは能力不足なのか、
もしかして観客である僕を小馬鹿にしたのか?

せめて、細心の特殊メイクでもすればとの老婆心も、
彼らスターには不要なものだったのだろう。

手に汗握る、テンポの良いサスペンスを片目で見ながら、
ず~と冷めた不信感がもう一方にあった。

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