ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 (2017)

文字数 691文字

【これは何かの罰ゲームですか?】 2017/7/29



トム・クルーズはブランド「トム・クルーズ」のライセンサーだからスターでいられる。
ライセンスには、男前で運動能力に優れスタントも厭わない献身的演技それらを統括する笑顔が保証されている。
とすれば、本シネマはまさかの「フェイク」トム・クルーズのようだった。
相手が悪魔の権化たるミイラモンスターだから腕力ではまるで歯が立たない、女性から貴重品を盗むようなコソ泥で、だから誰もを魅了するさわやかな笑顔にもお目にかかれない。

予想通りVFXを駆使した映像の連続だった、さほど目新しい趣向はなくミイラが襲ってくる恐怖も今の僕にはもはや免疫だ。
そしてビッグネームとしてラッセル・クロウがなんとマッドサイエンティスト、ジキルとハイド博士として奇妙な演技空間を作っている。
ジキル/ハイド博士の役割はまるで不明、そういえばヒロインの考古学者ジェニーも、相棒のヴェイルも、主人公その人も黄泉の世界から立ち返ったという設定になる。
そう、この物語は最初からマイナスばかりが目立つ構成になっている、そしてエンディングでようやくゼロベース。

TVドラマシリーズ第一作で見るような登場人物紹介とヒーローの人となり解説の作品だった、
はてシリーズ化になるのだろうか。
でも、どんなテーマのシリーズになるのだろうか?
妖怪魔術を使って地球の闇に潜む邪悪と闘う、これまた邪悪のヒーローというところなのか。
それにしては、ヒーローイメージが暗い。

こんなヒーローを演じなければいけない何かわけでもあるのかな、トムには?
罰ゲームにさえも真面目なトム・クルーズでした・・・ってことはないか。
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