THE PROMISE/君への誓い (2016)

文字数 581文字

【アルメニア ジェノサイドの真実】 2018/2/7



アルメニア大使館推薦のタイトルから始まって、サロ-ヤンの文章で終わる。
・・・「誰も民族を消滅させることはできない」・・・・と。

1914年第一次世界大戦勃発に伴いオスマントルコがアルメニア人虐殺を国家として実行したことの告発シネマ。
本シネマはアルメニアの立場で描かれており、トルコは一方的に悪者扱いになっている。
(トルコはその事実を今に認めていないことも明らかにされている)
この虐殺で150万のアルメニア人が殺された混沌の中、本シネマは4000人ものアルメニア人を救い出したアメリカ人記者、アルメニア人医学生二人のサバイバルを描いている。

医学生をアイザック・オスカー、AP記者をクリスチャン・ベイルが演じる豪華キャスト、
ジャン・レノも特別出演している、どうやらアルメニア人が多数亡命したアメリカ、フランスの厚意が感じられる。
製作資金もアルメニア人から提供されているとのことから、シネマの隅々にアルメニア人の強固な意志が感じ取られる。

といってプロパガンダに突き進んでいるわけでもなく、前述の男二人に愛されるヒロイン「アン」、二人を助けるトルコ人などのエピソードも適切に配置され政治臭に悩むこともない。

1991年独立を果たしたアルメニア、
今アルメニア人の60%は海外に住むという。
彼らの祖国愛が詰まったシネマだった。
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