フロスト×ニクソン (2008)

文字数 512文字

【やはりシネマはありがたい】 2009/11/8



ロン・ハワード、良識派の面目躍如。
ベストセラーの宗教ミステリーよりは、やはりアメリカらしいテーマを扱ったほうが安心してみることができる。
・・・と納得しそうになったが、実はこれは舞台劇の映像化とのことでちょっとがっかり。
初演もイギリスとのこと、もうひとつがっかりだった。
みっつめのがっかりは、
主演の二人、フランク・アンジェラ x マイケル・シーンも舞台のオリジナルキャストだということ。
ロン・ハワードは、それじゃなにをしたのか?
映像化し、おかげで僕はDVDを観ることができた・・・ということだ。

もっと根源に戻ると、
僕はこの「インタヴュー」の存在する知らなかった。
ウォーターゲート事件、現職大統領辞職のセンセーショナルすら、
当時の新生活に追われた毎日に埋没していたのが事実だった。

今、本シネマを通じて改めてニクソンの尊大さを実感した。
ニクソンの華麗なる経歴、その功罪に触れることなく彼の内面に迫る手法は新鮮だった。
舞台劇では敵わないニクソンのクロ-ズアップから見る表情の揺らぎ、視線の流れ。

だいたいからして、オリジナル舞台を観ても理解できるはずもないし、
やはりシネマはありがたい。
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