アデライン、100年目の恋 (2015)

文字数 520文字

【パーフェクト 母娘】 2015/10/22



数奇な女性の107年の物語を観た夜にオリオン流星群があらわれた。
こんなに広い宇宙だから、アデラインのような奇跡も起こるのだろう。

1906年から107年生きたとすると、
それも極力他人とかかわらない生き方をしてくると、本シネマのアデラインになる。
加齢の影響を受けないのは肉体ばかりではなくて、頭脳も衰えることがなければ、
アデラインは膨大なメモリーを有した人間コンピュータだ。
美しく、聡明で、陰のある女性は、間違いなく男性の目に留まる。
アデラインは恋愛を避け、唯一娘フレミングと秘密を共有する・・・自分を守るために。

しかし、アデラインのたった一度の過ち、
恋愛での過ちが数奇な運命をもう一度変えることになる。
つまるところ、ラブストーリーは宇宙の悪戯に打ち勝つのだ。
その意味ではなんとも甘ったるい100年の恋物語かもしれない。

映像としての可笑しさは母(ブレイク・ライヴリー)と
娘(エレン・バースティン)お二人の競演だった。
ママの人生を気遣うエレン・バースティン、
娘の介護を申し出るブレイク・ライヴリー、
母娘の愛が切なくも際立っていた。

見た目は娘が母の祖母なのだ。
母の恋を見守る娘、パーフェクトな母娘だった。

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