海のふた (2014)

文字数 442文字

【もうひとつの海街ダイアリー】 2015/7/23



海辺の過疎の町、地方再生の政治メッセージが大きな声で叫ばれるほど実態の惨めさが際立ってきます。西伊豆港町での一夏の物語がその哀しみと、それでもあきらめない若者の心を描いてくれました。
西伊豆には昔はよく訪れたこと、最近旅行していないこと、思い出してしまいました。

土肥町なのでしょうか、地元の商店は寂れて、シャッター通りになっています。
商売が成り立たないのです、人がいなくなっています。
観光客は以前のようにお金を使いません、いえ、使えないのでしょう。

地元の海は静かに、それでも昔のままです。
その故郷でしか感じられない「やすらぎ」を強い支えとして、ここで再生しようとする主人公にちょっとジェラシーを感じました。
「お金がないことはそんなに不幸なの?」  
そんなに真直ぐ問い詰められると困ります。
そうですね、働いて人の役に立てればお金も手に入って生きていけるのですね、
お金のために働くのではなく・・・。

鎌倉とは違う、ちょっと物悲しい海街でした。
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