96時間/レクイエム (2014)

文字数 771文字

【海外派兵はもう終わりですか?】 2015/1/13



実は元凄腕CIA エージェントのパパが娘の窮地に馳せ参じて悪漢どもを懲らしめるパターンもテイク3(オリジナルタイトルどおり)。
パート3でなくテイク3なんだな、これが。
つまりは同じことの繰り返し、再再現ということになるのかな。
娘に加えて、テイク2からは元妻(娘の母親)まで借り出して、総合的家族警護シネマの地位を築き上げてきた。
過去の2テイクは、パリ、イスタンブールという観光名所での大暴れ、死体の山はいうに及ばす、車、道路建物などを破壊しまくっての家族救出劇だった。
高名なるCIA工作員だから仕方のない狼藉だったのか、それとも実際は政治的にいろいろ後片付けが大変だったのか??なんてことはシネマにとっては些細なことではある。
ただしテイク3の今作は、内地のLAでの大騒動、ハイウェイで衝突する(死者も多数のことだろう)、ビルが爆発する、そして追ってくるのはLA 市警である。
確か国内ではCIAは諜報活動してはいけなかったんだよね?
まぁ、そんなことはパパにはまるで関係ないように、パリ、イスタンブールでの救出劇が再び悪夢のようによみがえる。

パリ発のユニークなアクションシネマが、最後にはアメリカ国内にやってきてパワーを失くしてしまうのは「TAXI」でも経験した。
その通り、LAでのアクションなどTVドラマシリーズでさえも古き良き過去のお話になっている。
「古き」・・・といえばリーアム・ニーソン、還暦をとっくに超えてのスーパーアクションに、役者の鑑とただ尊敬するのみだけど、やはり観ていて気の毒だった。

シリーズ3作目ならではの破れかぶれのプロットもさることながら、敵役がまたまたロシアマフィアとは知恵不足のようだ。
海外の悪人を懲らしめるよりも、足元のロシアの恐怖に備えよ・・・ということなのかな。
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