引っ越し大名! (2019)

文字数 409文字

【トレンディ時代劇?】 2019/9/3



犬童シネマは僕の性に合っている・・と思っている。
今作のバラエティドラマ的キャスティングのお二人(星野さん、高橋さん)は、しかしながら僕の大きな懸念材料だった。
ダメ侍の源さんはまだ許容範囲内だけど、剣豪の一生さんはどうにも想像ができない。
その思い込みは、最後まで間違いではなかった。
二人の違和感は、下ネタを振りまこうがミュージカルパートになろうが、消え去るころはなかった。

そんなチラチラと燻ぶるような不満足を、中和してくれるのがお二人以上のトレンディ助演人たちだった。
及川光博、松重豊、小澤征悦、濱田岳、西村まさ彦、ピエール瀧、そして高畑充希の豪華メンバー。
彼らの存持ち味を最大に活用していた犬童監督、
僕はミスキャストの恨み節を唱えることができなくなった。

今作のような娯楽至上シネマは最近少なくなっている、希少価値があるのかも、その意味では。

さて、犬童フィルム、次作に期待しよう。
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