タロットカード殺人事件 (2006)

文字数 443文字

【美少女がお好きですね】 2008/3/20



ウディ・アレンのワンマンシネマ、もっと言えばプライベートシネマ。
相も変わらず、美少女に眼を眩まされる懲りないウディの面目躍如。
加齢による自省も悟りも慎みもない、彼のアッケラカン加減にまずは脱帽。
もち、ウディの眼をくらませたのは、スカーレット流親父殺し必殺技だったに違いない。

実はこれ以上シネマについて語るところがあまりない。
ウッディの書下ろしらしい脚本も大ラフ、細部は現場でウッディ任せのように思えるほど。
「ウディらしい」という好意的な冠をつけると我慢できないこともないし、例のくすくす笑いも自然発生する。
そう、ウディの古典的コメディなのだと思えば、いらつくこともない。

ただ、プライベートなお楽しみに巻き込まれた
スカーレット・ヨハンセン、ヒュー・ジャックマンは結局失速。
スカーレットのためのシネマなのに彼女も生かされていなかった。
もちろん、
一番、生かされなかったのは観る側、これは救いがたい。
いかにもウディのアクの強さが際立ったシネマだった。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み