のみとり侍 (2018)

文字数 426文字

【中途半端はヤメテ】 2018/5/18



「後妻業の女」の鶴橋監督の二匹目のどじょうだった。
予告編ナレーション曰く「・・・武士の意地を貫く痛快時代劇コメディ・・・」

今シネマには阿部寛さん、寺島しのぶさんを招いての新鮮味を策した。
大竹しのぶさん、豊川悦司さんがわきに引いた分だけ毒素含有が減っていた。
シリアス面では大幅な後退だった。

ではコメディに徹し切れたかというとそうでもなかった。
「春をひさぐ男たち(のみ取り)」チームのハチャメチャを期待したが思いのほか薄かった。
では時代劇、侍の世界観はというと、さっと上っ面を撫でただけ、藩主にしろ老中しろ、その存在が軽かった。

では痛快レベルになると、物語の展開が不明瞭のため、レベルは低いまま終わってしまった。
本作のタイトルにもある大切な寛&しのぶの愛のシーン、先日観た「娼年」の完成度には遠く及ばなかった。

いろいろ盛りだくさんなサービスを受けたがどれも心が欠けていた。
中途半端はいけません、何事にも、シネマにも。
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