サバイバー (2015)

文字数 499文字

【「サヴァイヴァー」 でしょ】 2015/10/19



村上主義的には、タイトルは「サヴァイヴァー」でしょう、「サバイバー」ではなくて。
そのくらい、きちんとしたクラシックな仕上がりの、典型的巻き込まれ型サスペンスでした。
小粒とはいえ、一気に畳みかける展開はお見事でした。
素材は、掃いて捨てるほどシネマで扱われてきた「テロの脅威とその献身的阻止」ですが、テロリストの手口から、対テロ捜査に至るまで細かく丁寧に描かれています。
その意味では、納得のカタルシスとエンディングを抵抗なく受け入れることができ、不満は残りません。
なにより、タイトルの「サヴァイヴァー」が意味するものが、ヒロインの強固な信念の由来である9.11テロ悲劇・・・というのも分かりやすいものでした。
エンディングタイトルでも蛇足気味ですが、NYでは9.11以降数十件ものテロを未然に阻止した実績があることが付け加えられています。

現時点において、アフガニスタン、ISで泥沼の戦いを強いられているアメリカには、このように本土へのテロ脅威が日常なのでしょう。
ミラとピアース二人の息詰まるアクションを愉しみながら、テロ対策啓蒙のシネマではありました。
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