ルイスと不思議の時計 (2018)

文字数 815文字

【やはり子に置けジャック・ブラック】 2018/10/23



「字幕版」を探し求め、待ち続けようやく拝見しました。
だいたいやね~、ジャック・ブラックの吹き替えを喜ぶファンなんていないのに、吹き替え版しか見れない不条理。でも、僕はじっと耐えていましたよ。
このシネマは、きっとお子様向け限定の内容に違いない、それも文字がまだ読めない幼児向けの・・・と忖度しました。
それにしてもやね~、ケイト・ブランシェットの吹き替えなんかも聞きたくないのである、僕は。
心ある映画関係者はきっと字幕版を用意していると信じて待つことの長かったこと。

では、本シネマは幼児用レベルなのか?
いいえ、少なくとも文字の読める小学生が心躍るような冒険譚に仕上がっている。
冒頭からジャックの強烈な臭みが炸裂し、老人の僕はジャックの個性に主人公ルイスは耐えていけるのかと心配になる。

ちょっと待て。
主人公がルイスとだれが決めたのだろう?
オリジナルタイトルは「時計のあるお家」、邦題で「ルイス」を強調しているだけに過ぎない、またしてもマーケティングタイトルだ。
無理やり想像してみると、本シネマはハロウィンのお祝いに(?)子供を連れていくといいよ・・・という魂胆なのだろう。
「シネマに連れて行かないと、、悪戯するぞ!」 
よく考えたものだが、シネマはハロウィンにはまるで関係ない、というか「毎日ハロウィン物語」なのだ。
まぁ、この企みが成功することを祈ってはいるが。

やはり、ここはジャック・ブラックを楽しむのが王道だろう。
「スクール・オブ・ロック」でませたガキどもを手名付けたジャックが、本作でも誠実な対応で甥っ子ルイスに接する。
内容はお子様向けのファンタジック冒険以上でも以下でもないが、ジャックの真剣な眼差しが本作の価値を担保している。
ジャックが大好きなオタク系エキセントリックシネマ、ばかばかしいギャグシネマも嫌いではないが、
「やはり子に置けジャック・ブラック」というところか。
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