ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち (2016)

文字数 466文字

【オトナファンタジー by ティム・バートン】 2017/2/3



近頃大流行のタイムループものなんだけど、ここではティム・バートン描く奇妙な世界とが複層して一味違った青春物語になった。
ずいぶん大きくなったとはいえエイサ・バターフィールドの存在はどうしてもお子様向けメニューの香りがするものだ。
しかし脇に控えたエヴァ・グリーン、サミュエル・L.ジャクソンの硬軟対比つばぜり合いが、エイサはじめ子役たちを引き締めていた。
物語はいわゆる奇妙な子供たち・・・今でいう超能力児童なんだろうが・・・世間から隠れて生きていく冒険譚になっている。
シネマの原作自体もなかなか奇妙だが、シネマからは多様性の重要性を含んだメッセージが伝わってくる。
今まさに、世界はアメリカから発した単細胞思考の毒に侵されようとしている。
そんな時代の危険性と不正義への警告に満ちたシネマに感じられるのは、やはりティム・バートンの力量なのだろう。

と、難しく考えることもない。

子供たちの奇妙な能力に、あっと驚き
モンスターとの対決に手に汗握り
幼いラブストーリーに胸を痛めるがいい。
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