50回目のファーストキス (2018) 

文字数 682文字

【コメディの優勢勝ち 】 2018/6/5



僕にとって事前情報は長澤まさみさんが主演…ということで十分だった。
サブ情報として毎日記憶がなくなる美女とのラブロマンス…というところかな。

シネマの舞台はハワイ・オアフだけど、
TVドラマ「ハワイ5‐O」ほどハワイPRを意図してもいない。
だからと云って、ラブストーリーに徹しているわけでもなかった。
イントロダクションで本シネマはコメディ要素がたっぷりだと示唆している。
日本人観光客(女性)への枕営業観光ガイドを山田孝之さんが面白おかしく演じてくれる。

そしてボーイ・ミーツ・ガール。
この初対面もいかにも軽い、
彼を取り巻くガイド会社員、親友たちも全員がコメディベースで動く。

深刻なのはヒロインの脳の後遺症だけ、
正確に言うとボーイ・ミーツ・ガールが事故後だったことに尽きる。
事故以前の記憶しかヒロインには残っていない、それ以降は毎朝ゼロからやり直し。
しかし、人は年を取るとどんどん記憶を更新できなくなる、
もしかして彼女のハンディキャップも深刻ではないのかも。
このあたりのメタファー自体すでにコメディタッチなのか?

コメディのとどめはヒロインの父と兄(佐藤二郎さん、太賀さん)、
この二人は正常に台詞をしゃべらない。
敢えて堅めのコミカル演技構成に終始する、それも滑りっぱなしで。
家族の不幸に決して屈しない…と表現したいのか、
ラブロマンスの対極の癒しを築きたかったのか?
僕にはこの似非コメディが最後まで肌になじまなかった。

だけど、こんな状況になったら笑い飛ばすしかないだろうな。
ハッピーエンディングはどうかご自分で確かめてみてくださいな。

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