レジェンド&バタフライ (2023)

文字数 672文字

【恋妻家 信長】 2023/1/27


木村拓哉さん(以後キムタク)が信長を演じると聞き、直近では各地で番宣企画に奔走しているのに接し、タイトルでもう一方の主役である綾瀬はるかさんの話題が伝わってこないのを心配しながら 本編を拝見した。

信長という人物はシネマ、TVドラマ、小説、舞台あらゆるエンタテイメントシーンでお馴染みの歴史的英雄であるから、東北藩の下役侍を個性的に演じた「武士の一分(2016)」とは根本的に異なる条件の時代劇で、どんな信長像を再現してくれるのか楽しみにしていた。
   
きっと寒そうなギャグもしっかりと入ってるのだろ、きっと時空を超えた演技に鼻白むシーンがあるのだろ・・・でもそれを含めてキムタク信長が構成される仕組みになっているはずだと思っていた。
  
レジェンド(信長)とセットになっているバタフライ(濃姫帰蝶)を演じた綾瀬さんも、「本能寺ホテル(2017」では信長と因縁の邂逅があったり、本シネマでは くノ一真っ青の武術を披露してくれたりで、こちらも もはやレジェンドの域に迫っていた。
つまるところ、僕が今まで見たこともない信長と帰蝶濃姫だった。

帰蝶に剣でも弓でも敵うことない信長、
帰蝶に桶狭間決戦を促され、兵を鼓舞する言葉まで教わる信長、
お忍びで京都町中に遊ぶ信長・帰蝶、
信長の子を死産し悲哀に沈む二人、
離縁した帰蝶が病気だと知り安土城に迎える信長、
帰蝶のために「魔王」から「人」に戻る信長、
帰蝶の夢を実現するために生き延びようとする信長、

なによりも濃姫帰蝶を恋し続けた、恋妻家 信長。
やはり、キムタクらしい信長だった。
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