パーソナル・ショッパー (2016)

文字数 486文字

【パーソナル・シネマの危うさと欺瞞】 2017/5/12



2016年カンヌ映画祭監督賞作品、
「アクトレス ~女たちの舞台~」のオリヴィエ・アサイヤス監督とクリステン・スチュワートが再び組んだ不思議テイストシネマだ。
アサイヤス監督は「カンヌ監督賞」受賞で大いに意気上がったことだろうが、その結果は今回もまたクリステン・スチュワートの魅力に負うところが大きかった。

霊媒師でもあるパーソナル・ショッパー(どうやら個人付きのスタイリストのようなもの)の主人公が遭遇する殺人事件、
犯人は死の世界の霊なのか?それとも・・・?

僕にも経験があるが、霊はその存在を信じる者に近づいてくるものである、裏を返せば霊を妄信するものは止まることを知らないということだ。
シネマでは、霊を感じるのは(見るのは)主人公一人のみであり、霊との危険な関係がだんだんと強まってくる。

霊は存在するのか、死後の世界と交流することは可能なのか?
アサイヤス監督の心のままに物語は進んでいく。
こんなパーソナル・シネマも嫌いではないけど。

老婆心:
クリステンも、素顔、素裸をさらしての熱演、若くして大女優の趣がいっぱいだった。
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