日日是好日 (2018) 

文字数 413文字

【鬼気迫る演技】  2018/10/15



NHKのドキュメンタリー番組で希林さんと本作撮影の経過を拝見した。
番組の中であまりにも周りに気を遣う希林さんが気の毒になるくらいだった。

そして、本シネマ。
裏千家茶道の宣教シネマなのかもしれない、僕もお茶を始めたくなった。
テーマは若いご婦人が自分の人生をしっかりと自分で歩む姿、
主人公を演じる黒木華さんご自身の成長ストーリーでもある。
黒木さんが教えを請い、そのたたずまいを慕う師匠を希林さんが演じる。

小さな茶室から見える日本の四季の移り変わりは茶道の様式美をやさしく包み込む。
繰り返し形を作るうちに、その先に見えてくる自然の息遣いや人間の想い。
その経過を黒木・希林チームが僕を片時も退屈させることなく流れるように語る。

お茶の作法の珍しさもあるが、僕にはお二人の遣り取りがこの上なく興味深く感じた。
茶道を隠れ蓑に新旧二人の女優魂競演を楽しめた。
そしてそこに大森監督の熱い視線も感じていた。

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