マリオネット・ゲーム (2007)

文字数 648文字

【世の男どもお気をつけて・・・ですね、監督】 2010/4/24



日経新聞の【私の履歴書】はときたま僕を驚かせてくれる。
本来は功成り名遂げた経済人たちの自伝集大成なのだが、
正直こんなものは(ゴメンナサイ)面白くはない。
編集側としてもそのあたりはスポンサー対策と割り切っているのだろうと
ごく不通の勤め人(それでも立派な経済人)の僕はは憶測するのだが、
面白くて次回(明朝)が待ち遠しいということはない(再度ゴメンナサイ)。

そんな企画の中で例外が芸能人が綴る【私の履歴書】だ。
ただいま連載中の【有馬稲子さんの履歴書】にも驚かされた。
若き日々の不倫、市川昆監督との泥沼の愛憎地獄を知ることになったのだから。
何より50年前の不倫エピソードを詳細に再現する語りは市川シネマも真っ青な構成だ。
さすが、名監督の薫陶を受けただけのことはある・・と感心しきりだった。

げに女性の怨みは強く、長く、執拗なのである。
というテーマの本シネマである。

子供が誘拐された夫婦(マリア・ベロとジェラルド・バトラー)が
犯人(ピアース・ブロスナム)に強要されたのは???
というミステリー仕立てにはなっているが、落ち着き先は「女性の復讐」。
浮気をする男が悪いのはそのとおりだが、男はこんな生き物だというの一方の事実。

まして、男の浮気なんてとっくに周りにはばれているのに気付かないのは
当事者だけという皮肉な法則もあったりする。
あまり世の中を馬鹿にしすぎていると、しっぺ返しは当然ですから。
世の男たちは気をつけるべし・・・、
そうですよね、監督。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み