グランド・イリュージョン 見破られたトリック (2016)

文字数 569文字

【シリーズシネマにはご注意】 2016/9/2



本シネマは前作の続き・・・続編その2だ。
シリーズは大がかりなマジックを違法にパフォーマンスしながら悪人の財産を盗むというコンセプトらしい。「らしい」・・・というのも続編にしては不親切にも前作の粗筋紹介も無いから、想像するだけ。

その前作のトリックを続編でもう一度ひっくり返すという趣向が本シネマの核らしいのだが、当然僕にはそのカタルシスが伝わらなかった。
だがよくよく振り返ってみると、この不足感はシリーズシネマだからと言うだけでもないようだ。
マジックが見せ所になっているのだが、今日日のSFXでいまさらマジックの手並みをなぞって貰っても嬉しいことも無し。
それが執拗であるほどに興醒めしてしまった。

物語全体のトリック解説が、それに輪をかけて饒舌すぎて白々しい。
前作での取り扱いは不明だけども、お二人の長老俳優(マイケルとモーガン)には気の毒なくらいチープな演出だった。
全体の流れがスピーディなのと裏腹に、演出の肌理細やかさの欠如が神経を逆なでしてくれる。

中盤のマカオシーン、正体不明の国際的ホワイトナイトなどはチャイナマーケティングが露骨すぎたのもマイナス要素だった。

できればこのようなシネマには、今後但し書きをつけていただきたいものだ。
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