任侠学園 (2019)

文字数 530文字

【早くこいこい 《また逢う日まで》】 2019/9/28



「ヤクザも生きずらい世の中になったものよ」 
と嘆く阿岐本組長(西田敏行さん)ですが、ごもっともなことです。
シネマでもやくざ物には厳しい規制があるようで
新作製作はご法度、旧作も肩身の狭い思いをしています。

でも、本格喜劇という手があったのですね、
「理想のヤクザ(?)」を搦手で描くという方法が。

こうくれば、西田さんの独壇場でした。
「ゲロッパ」の親分の再来かと思わんばかりの魅力的な親分、
筋を通して強面も見せる社会貢献型ヤクザでしたね。
「ここでしか生きられない人間もいる」という開き直り、
「決してカタギには迷惑をかけない」という安全宣言は、
そういえば昔々からのヤクザの言い分でした。

本シネマはそんな夢物語を笑いに包んで届けてくれました。
たった6人の阿岐本組に、だからちょっぴり憧れてしまった僕でした。
今作では、落ちぶれた高校の再建に乗り込まされる阿岐本組一家、
盛りだくさんのエピソードでヤクザが市民権を取り戻していく姿が感動的でした。

エンディングソングは西田さん熱唱の「また逢う日まで」、
聞き惚れていたら、次は温泉旅館再建の依頼が入ります、
早く逢いたい、
西田さん 健康にご注意して次も大いに笑わせてくださいよ。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み